春山にて遭難騒ぎ

3月20日春分の日、大日岳に登りました。天気快晴で雪焼けで顔が真っ赤になりました。

山頂で1時間ほどのんびりしました。

私と同じ単独者が2組と4人パーティーが1組、私が一番ラストでした。

何でもない安全なはずの山です。自分や彼らの足跡を頼りに下山する予定でした。午後1時でした。

ところが、スキーヤーやスノーモービル数台が山頂付近を滑りまわり、我々登山者の足跡を消し去ってしまったのです。

先行の登山者も迷ったのでしょう。数箇所2~30m下山した足跡を頼りに私も下りました。しかし間違いで、Uターンを数回繰り返し、

疲れ果てました。山に来て、あんな気分になったのは初めてです。遠くにスノーモービルを眺めては、「ばかやろー!」と叫んでました。

結局、最期に数台下った尾根を下る事にしました。スノーモービルの跡だけを頼りにしたのが間違いでした。たとえ遠周りでも最悪スキー場へは着くだろうと下りました。もう3時でした。4時頃から来た道ではないと思いましたが・・・

5時頃林道に着きました。ずいぶん遠回りになる事は覚悟のうえで、ひたすら歩く事にしました。既に体力限界でバテバテでした。

自分の思う地図上の位置とはずいぶん違っていました。後から判った事ですが・・・

夕方から曇って、闇世の中幸いにもヘッドランプを持っていたため、使用したが、サングラスの為ランプの光以外は全くわからず、不安の中ひたすら歩きました。余分に買ったパンを少しずつ食べ、雪を口にしながら重い足を引きずりながら、勇気を出すため歌を口ずさんだり・・・バタバテで救助隊を呼ぼうと携帯を手にしたら、圏外の為諦め、ひたすら歩きました。8時半頃遠くに明かりが見えたとき「ヤッター!」って思い、あと少しだ!足取りが軽くなり、スノーシューを履き直し進みました。地獄から仏とはこのことで、9時頃に最初の明かりのついた民家(別荘)にたどり着きました。あいにく留守でしたが、すぐ車で戻ってこられ、助けを求めました。

車のヘッドランプの明かりで私の持っていた地図で現在地を確認し、唖然としました。自分が思っていた位置よりかなり北の谷に降りてしまっていたのです。その仏様は私を登山開始した駐車場の車まで送ってくれました。お礼を渡そうとしても受け取らないし、名前を聞いても答えてくれませんでした。私はひたすら頭を下げて、彼の車を見送りました。9時20分頃でした。

最悪の登山になりました。

安全だと思い選んだ大日岳でしたが、思わぬハプニングになり、疲労困憊しました。

反省点として、他人を頼らない事、スキー場のある山には登らない事・・・

大日岳より白山

スノーモービルの跡

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